ある米国の組織のリーダーシップに関する文書を調べていたところ、冒頭に以下のような文章が掲げられていました。
「最高のリーダーシップとは、まぎれもなく健全さである。健全さがなければ、真の成功は不可能である・・・」(第34代米国大統領、ドワイト・アイゼンハワー)
さすがはアメリカの大統領!
なるほど、「健全さ」かぁ…
リーダーというのも大変だな…
コロナが心配な夜遊びはやめ、早起きしてジョギングでもするのか…
と思いかけたのですが、ちょっと待てよと思って原文を見たところでびっくりポン。
「健全さ」の原文は「インテグリティ」でした。
米国の原子力業界では、リーダーシップ教育の中で、倫理とインテグリティを以下のようにセットで教えているようです。
これだと辞書的な意味よりも具体的なのではないでしょうか。
【倫理】普遍的な原則と基準に基づく価値観
【インテグリティ】圧力、状況に係わらず、あなたの価値観、原則、基準を堅持できること
(圧力、状況というのは、コストとかスケジュールに当たるでしょう。)
この《堅持できる》というところが重要で、昔の歌の文句のように《わかっちゃいるけどやめられない》というのが人間です。
日本語ならインテグリティに対応して志操堅固、堅忍不抜といった熟語を思い出しますが、米国のような他民族国家での教え方の方が具体的でわかりやすいように思います。
つづく